「超電水クリーンシュ! シュ!」は水100%の洗剤です。ウタマロクリーナーのような泡立ちタイプではなく、商品名どおり洗剤をシュシュっと吹きかけて使用します。
テレビ番組に掃除の達人として出演している「家事えもん(松橋周太呂さん)」が愛用している洗剤で、東急ハンズなどの実演販売でもよく売れているアイテムです。
超電水クリーンシュシュはアルカリ性の洗剤なので、酸性の汚れに効果的。油汚れや皮脂汚れを落とす際に役立ちます。反対にアルカリ性の汚れである水垢や石鹸カスの汚れには弱く、お風呂掃除には向きません。
アマゾンのレビューを見てみると、「すごくよく落ちた」と「イマイチだっと」という評価で二分していますが、どんな汚れに対して使用したかで、評価が分かれているようです。
超電水クリーンシュシュはさらっとした水の洗剤なので、ハイホームやクレンザーのような研磨効果はありません。酸性の汚れをアルカリ性洗剤で中和して落とす洗剤なので、汚れがひどい場合は洗剤を吹きかけてから時間を置くとより汚れが落ちやすくなります。
新しい洗剤や掃除グッズを使用する場合は、パッケージに記載されている取り扱いや用途を確認します。液性は「アルカリ性」になっており、用途は「汚れ落とし・除菌・シミ抜き・消臭」です。
シミ抜きは汚れがついてすぐの場合は落としやすいようですが、数ヶ月経ったシミは落とすことができませんでした。
開封すると空気に触れるため、徐々にアルカリのpHが低下して水に近い状態になっていきます。開封後は半年を目安に使い切るのがおすすめです。未開封の場合は5年ほど保存することができます。
超電水クリーンシュシュは水拭きできる物の掃除に使用することができます。ニスやワックスが塗られている木製家具やフローリングへの使用は避けましょう。
超電水クリーンシュシュは水タイプの洗剤なので、色んな物に吹きかけて掃除がしたくなりますが、上記のものには使用することができません。特に液晶画面の掃除には使用しないように注意しましょう。
超電水クリーンシュシュは液晶画面には使用できませんが、キーボードは掃除をすることができます。パッケージの用途にも「パソコンのキーボード」と記されていました。キーボードは指で触るので皮脂汚れがたくさん付く場所です。洗剤をキーボードに直接吹きかけると故障の原因になります。
超電水クリーンシュシュを吹きかけたタオルや布でキーボードを拭いていきます。パソコンの電源は切った状態で行いましょう。
キーボードはキーとキーの間に汚れが溜まりやすいです。綿棒の先を超電水クリーンシュシュで少しだけ濡らし(濡らしすぎるのはNG)、隙間を掃除していきます。綿棒をスイスイ〜っと滑らせるだけで、ホコリや皮脂汚れが取れました。
次は鍋のガラス蓋を掃除します。ガラス蓋についた油汚れは食器用洗剤ではなかなか落ちず、掃除方法に困っていました。特にガラス蓋の端部分についた黄色い油汚れがなかなか落ちません。
キッチンペーパーを敷いた上にガラス蓋を置き、汚れの部分に吹きかけていきます。水100%の洗剤なので、洗剤特有のニオイがしないのも嬉しいポイントです。
汚れを洗剤で分解(中和)させるため、洗剤を吹きかけた直後ではなく、しばらく時間を置いてからこすり始めます。今回は使い捨てができ、汚れを落としやすいメラミンスポンジを使用しました。
ガラス蓋についていた油汚れを落とすことができました。水100%洗剤なので調理器具やキッチンの汚れ落としに使いやすい洗剤です。
次は鍋についた油汚れを落としていきます。超電水クリーンシュシュは鍋の焦げ付きにも使用できるとのことですが、研磨剤が入っていないので汚れ落としに時間がかかりやすいです。今回は鍋の表面にうっすらと付いた油汚れなので、超電水クリーンシュシュを使用します。
キッチンペーパーの上に置いた鍋に超電水クリーンシュシュを吹きかけます。こちらも少し時間を置いてから、こすり始めました。
鍋底にも油汚れがついていたので洗剤を吹きかけ、メラミンスポンジでこすっていきます。洗剤で汚れを中和している状態なので、軽くこすって油汚れを落とすことができました。
鍋の側面もこすっていきます。12年ほど使用している鍋ですが、どんどんキレイになっていきました。
うっすらと黄色くなっていた油汚れをキレイに落とすことができました。
写真では少しわかりづらいですが、ガスレンジ横にある引き出しタイプの調味料ラックです。ワイヤー加工のラックなので細かい部分の掃除がしづらく、油汚れがたくさん付いています。
調味料ラックに超電水クリーンシュシュを吹きかけていきます。洗剤が下に垂れるので、下に新聞紙やタオルなど水や汚れを受け止めるものを敷いておきましょう。
洗剤を吹きかけてしばらく時間をおくと、油汚れを分解し、洗剤の水が黄色くなってきました。
タオルやスポンジが入りにくい細かい部分は、綿棒で掃除をします。洗剤が汚れを分解しはじめているので、綿棒でこすると簡単に油汚れを取ることができました。
細かい部分を綿棒で掃除した後は、キッチンペーパーで洗剤と汚れを拭き取ります。掃除がしづらいワイヤー加工のラックもキレイになりました。泡タイプの洗剤や二度拭きが必要な洗剤を使いにくい場所で、超電水クリーンシュシュが重宝します。
今回の大物がこちらの電子レンジの汚れです。友人の電子レンジを掃除させてもらったのですが、「10年以上の汚れが蓄積しており、キレイにできる気がしない」と困っている汚れでした。超電水クリーンシュシュの用途に「電子レンジ」と記載されていたので、どこまでキレイにできるか楽しみです。
掃除を始める前にまずは「汚れの状態」を確認します。汚れ落としには2種類あり、「洗剤で中和・分解して落とす」方法と、「こびりついた汚れをこすって、物理的に落とす」方法です。
汚れを手で触ってみて、さらっとした部分は洗剤で中和して落としていきます。
ざらっとした感触がある部分は汚れが重なってできており、汚れの部分をこすって物理的に汚れを取り除いていきます。
今回は、さらっとした部分とざらっとした部分の両方があったので、洗剤で汚れを中和した後に、物理的にこすって汚れを落とすことにしました。
洗剤が汚れにより浸透しやすくするため、ティッシュパックを行います。今回はティッシュペーパーを使用しましたが、キッチンペーパーでもOKです。電子レンジの庫内にティッシュペーパーを並べます。
ティッシュペーパーの上から超電水クリーンシュシュを吹きかけます。吹きかけた後は汚れをしっかりと分解(中和)させるため、時間をおきました。
これだけで電子レンジの汚れが落ちることはありません。汚れが落ちやすくなっている状態で、こすって汚れを落としていきます。まずはうっすらと付いた汚れを落とすため、メラミンスポンジを使用しました。
汚れが落ち始めると洗剤の水がだんだんと茶色になっていきます。汚れを吸い込んだメラミンスポンジの色も変わってきました。少しずつですが、汚れが取れている証拠です。
メラミンスポンジでこすっていると、だいぶ汚れが取れてみました。しぶとい汚れがある場合は、途中にもティッシュパックを行い、汚れを中和させながら落としていきます。
黒い部分は焦げ付きが重なっている部分なので、メラミンスポンジではこすり落とすことができません。硬い汚れがある場所は爪楊枝などでカリカリと削ぎながら落としていきました。研磨効果がある重曹を焦げ付き部分にふりかけ、少量の水を加えてタオルなどで徐々に磨いていく方法もあります。
しぶとい汚れや焦げ付きだったので40分ほどかかってしまいましたが、汚れがほとんど無くなりました。前方が掃除をした後で、後方が掃除をしていない部分です。
掃除前と掃除後の同じ場所を比較してみると、どれだけ汚れが落ちたか分かります。超電水クリーンシュシュは魔法の洗剤ではないので、吹きかけて拭き取るだけでは汚れは落とせません。
洗剤で汚れを分解し、その後に物理的にしっかりとこすり落としていくことで、電子レンジのしぶとい汚れや焦げ付きをキレイにすることができました。
超電水クリーンシュシュは水タイプの洗剤なので、庫内が泡だらけにならず、掃除がしやすかったです。汚れがたくさん出るので、ティッシュやキッチンペーパー、メラミンスポンジをたくさん使用しました。
ウタマロクリーナーやセスキ炭酸ソーダ水など、油汚れに強い洗剤は他にもたくさんあります。超電水クリーンシュシュは飛び抜けて汚れがよく落ちるというわけではありませんが、二度拭きが不要なのと、泡タイプの洗剤が使えない場所の掃除に便利です。また、洗剤特有のニオイがしない点も嬉しいポイント。
キッチンの油汚れだけでなく、皮脂汚れがつきやすい照明のスイッチや扉、ドアノブの掃除にも活躍します。アマゾンだけでなく、LOHACOや楽天市場でも購入することができ、使用レビューも参考になりました。ドラッグストアでは販売している店舗が少ないので、購入の際は通販がおすすめです。