洋服ブラシを使用したブラッシングは、衣類をキレイに保つために欠かせない手入れ方法です。洋服ブラシは、頻繁に洗濯やクリーニングができない洋服を手入れする時に重宝します。
洋服ブラシを選ぶ時は化学繊維のブラシではなく、豚毛や馬毛など天然獣毛のアイテムがおすすめです。きめが細かくコシのある豚毛や馬毛は洋服の繊維を傷めにくく、埃や髪の毛などをキレイに取り除くことができます。
また、洋服ブラシを使用したブラッシングは埃などを取り除くだけでなく、服の繊維をキレイに整えてくれる効果があります。繊維の流れを整えることで毛玉ができにくくなり、キレイな状態を保つことができるのが嬉しいポイント。
洋服をクローゼットにしまう前にブラッシングをする習慣をつけておくのもおすすめです。こちらの記事では「無印良品」の洋服ブラシ(豚毛)と「ブラシの平野」の洋服ブラシ(馬毛)を使用した感想と実例写真をご紹介しています。
無印良品では豚毛の洋服ブラシを販売しています。2016年の秋頃まで同じように豚毛の洋服ブラシを販売していましたが、2017年3月末に新しい商品が発売開始となりました。公式ネットストアでも取り扱いがスタートしましたが、人気のため売り切れになっていることも。上の写真の洋服ブラシは店舗で購入しました。
2016年の洋服ブラシはストレートタイプでしたが、2017年版は丸みを帯びたフォルムが特徴です。
価格は1本890円(税込)です。2016年に販売していた洋服ブラシは1,575円(税込)だったので、半値近くの価格で購入できます。
ブラシの持ち手には天然木ブナ材が使用されています。店舗でいくつかの洋服ブラシを見比べましたが、木目は個体差がありました。
洋服ブラシには豚毛が使用されており、手で触ってみるとしっかりと固さがあるのが分かります。コシとハリがある毛質なので、洋服の奥にある汚れや埃をしっかりとかき出すことができます。
無印良品の洋服ブラシを手で持ってみました。持ち手部分が握りやすいデザインになっており、ブラッシングがしやすいです。2016年に販売していたストレートタイプもおしゃれでしたが、丸いフォルムの洋服ブラシも使いやすく、インテリアにもよく馴染みます。
測って見ると重さは「153g」でした。軽量ではないので、バッグに入れての持ち運びはややしんどいかもしれません。スーツケースに入れて旅行や出張に持って行く分には問題なさそうです。
持ち手部分には紐を通す穴が開いています。紐は付属されていませんが、革紐をつけてアレンジするのも素敵です。玄関やクローゼットのフックにかけて収納することができます。
カシミアやアンゴラ、アルパカなどデリケートな生地をブラッシングする場合は、馬毛の洋服ブラシがおすすめです。馬毛はしなやかでキメ細かい毛質が特徴。繊細な生地を傷めにくく、キレイに繊維を整えることができます。
上の写真の洋服ブラシは「ブラシの平野」の物です。ブラシの平野ではヘアブラシや洋服ブラシなど、高品質なブラシ類を数多く販売しています。
ブラッシングしやすい大きめサイズの洋服ブラシは、1万円以上する商品も。上の写真の洋服ブラシは携帯用なので小さく、2,700円(税込)で購入することができました。
馬毛を手で触ってみました。豚毛よりも柔らかく、ソフトなイメージです。フニャフニャしているわけではないので、しっかりと埃や汚れをかき出すことができます。
昭和17年に創業したブラシの平野では、高品質なブラシを販売しています。セーターやコートなどの普段着はもちろん、着物用の洋服ブラシも見つけることができます。ブラシの平野の楽天市場店でブラシを購入したところ、上のパンフレットが同封されていました。
パンフレットには、洋服ブラシの役目や使い方が掲載されていました。正しいブラッシングは、「こすらずに払う」ということが記載されています。
使用している馬毛の洋服ブラシは携帯用なので、片手で持ちやすいサイズです。携帯用ですが、自宅で使用する場合でも問題ないサイズと性能だと思います。まとめてたくさんの洋服の手入れをする場合は、大きいサイズの洋服ブラシがおすすめです。
上でご紹介した無印良品の洋服ブラシと並べてみました。大きさの違いがよく分かります。どちらも持ち手に天然木を使用しており、ナチュラルな印象のアイテムです。
ブラシの平野の携帯用洋服ブラシを測ってみました。1本39gと軽量で持ち運びしやすいアイテムです。
軽量でコンパクトサイズなので、バッグに入れて持ち運びがしやすいです。
マリメッコのがま口ポーチに入れて持ち歩くことが多く、旅行や出張の時にも重宝しています。冠婚葬祭で写真を撮る前にブラッシングしたい場合にもおすすめです。ブラシの平野では、専用のブラシケースも販売しています。
ブラシの平野の携帯用洋服ブラシには、始めから紐が付属されています。玄関やクローゼットに掛けて収納したい場合にも便利です。
ブラッシングをすると洋服の表面についた埃を簡単に落とすことができます。豚毛や馬毛の洋服ブラシを使用すると、繊維の流れを整え毛玉を防ぐことができるのも嬉しいポイントです。
洋服のブラッシングは「上から下」の動きが基本です。上着の場合は、肩→胸→背中→両袖→裾の順番でブラッシングしていきます。
ブラッシングは真っ直ぐこするのではなく、手首を少し回して払い飛ばすイメージです。始めに繊維のからみを取り、浮き出た埃や汚れを外に払い飛ばします。
ネイビーカラーのコートは埃や汚れが目立ちやすいアイテムです。特にウール地のコートは埃が付きやすく、ブラッシングで手入れする必要があります。
ウール地のキルティングコートには、無印良品の豚毛洋服ブラシを使用しました。
こちらも手首を少し回して浮き出た埃を払い落としていきます。
2016年に販売していた無印良品の洋服ブラシは、ネットストアのレビューで「毛が抜けやすい」という口コミが何件か投稿されていました。2017年に販売を開始した洋服ブラシは毛の抜けが少なく、使用しやすいように感じます。
コートの表面に付いていた埃やゴミを取り除くことができました。繊維の流れも整っているように見えます。
大判ストールやマフラーは、カシミアやアンゴラなど繊細な生地が使用されていることが多いです。一度購入すると長く愛用することができるので、馬毛のブラシを使用してキレイにしておきましょう。
洋服と同じように上から下へ、汚れを払い落とすようにブラッシングしていきます。大判ストールをブラッシングする場合は、携帯用はやや小さく感じました。大きいサイズの馬毛ブラシも常備しておくと便利です。
次はカシミアのセーターを手入れしていきます。秋冬に活躍するアイテムですが、毛玉ができやすいのが難点。着用した後はブラッシングを習慣にしておくと毛玉ができにくく、きれいな状態で保つことができます。
こちらのカシミアセーターは小さな毛玉がいくつかできています。馬毛の洋服ブラシを使用して、繊維の流れを整えました。
上がブラッシング前、下がブラッシングした後のセーターです。小さな毛玉が目立たなくなり、セーター自体がキレイな状態に。軽くブラッシングしただけで、だいぶイメージが変わりました。
アクリルやポリエステル混紡の洋服も毛玉ができやすいアイテムです。毛玉は繊維同士が擦れ合って発生するので、脇腹やリュックのショルダー部分にできやすくなります。
無印良品の洋服ブラシを使用し、肩から胸に掛けてブラッシングを使用しました。上がブラッシング前、下がブラッシング後の状態です。小さな毛玉が目立たなくなり、繊維がキレイに整っています。
こちらは洋服同士が擦れやすい脇腹部分です。ブラッシングすることで小さな毛玉が目立たなくなりました。ブラッシング時間も短く、すぐに手入れすることができます。1本890円(税込)の洋服ブラシとしては満足な仕上がりです。
次はポケット下をキレイにしていきます。擦らず、払い落とすイメージで動かしました。
ポケット下もキレイに整えることができました。
別のロングカーディガンも試してみます。リュックを使用することが多いので、肩周りの繊維が乱れやすいです。
こちらもブラッシングでキレイに整えることができました。
毛玉をカットしてしっかりと取り除きたい場合は、Amazonや楽天市場で人気の「テスコム 毛玉取り器 グレー KD778-H」がおすすめです。生地を傷めず、毛玉をふんわりカットすることができます。
洋服ブラシなどの手入れセットは、バスケットなどに入れてまとめておくと便利です。窓の近くに置いておくと、帰宅後すぐにブラッシングをすることができます。
洋服ブラシを購入する場合は、化学繊維よりも天然獣毛(豚毛・馬毛)がおすすめです。繊維をより傷めにくい馬毛で色んな衣類をカバーすることができますが、もう少し固さが欲しいと思うことも。馬毛と豚毛を1本ずつ持っていると、使い分けがしやすく便利です。